シルファームX(Sylfirm X)は、Viol社が製造するマイクロニードル高周波(RF)機器で、極細の針を皮膚に刺して針先から真皮に熱を届けます。熱を途切れずに流す照射と、ごく短いパルスに区切って流す照射を使い分けられ、毛穴・赤み・ハリのどれを主な目的にするかで設定を変えます。料金は1回と5回パッケージの2種類です。
Viol · Sylfirm X
向いている方
シルファームXを考えたい肌の悩みと、見合わせる時期
赤みやくすみが長引く肌では、真皮の浅い層で広がった細い血管が、色や炎症を繰り返すきっかけのひとつと考えられています。パルス型のマイクロニードルRFは、針先の熱をその層に短く当てる方式で、治りにくい顔の色素の悩みに対する選択肢になりうると報告されています(Park, 2022)。ただし参加者の少ない研究が中心で、根拠の水準は高くありません。
一方、針を刺す治療なので、皮膚に炎症や傷がある時期は治りが遅れるおそれがあります。下の「見合わせる場合」に当てはまるときは、肌が落ち着いてから日程を組み直します。
向いている方
- ニキビが治ったあとに赤みが残っている
- 頬や小鼻の横の毛穴の開きが気になる
- 肝斑を含むくすみの補助的な治療を探している
- 頬の赤ら顔が続いている
- 4〜6週ごとに3〜5回の渡韓を計画できる
時期を見直す方
- 化膿したニキビや傷が施術部位にある
- 日焼けした直後で肌がほてっている
- ペースメーカーなど体内に電子機器がある
- 妊娠中・授乳中
- ケロイドができやすい体質(個別に判断)

担当医
代表院長・韓国の形成外科専門医
「学ぶ側から、教える側へ。」ソウル・仁川の聖母病院で研修。現在は来院する医師向けの実技セッションを担当しています。
- レジデントカトリック大学ソウル聖母病院 形成外科レジデント
- 専任医カトリック大学仁川聖母病院専任医
- AlmaTitanium グローバルトレーナー
- JeisysDENSITY ALPHA TIP アンバサダー
- 学会大韓形成外科学会 正会員
治療の流れ
シルファームXの照射のしくみとチップの選び方
シルファームXでは、細い針が皮膚に入った状態で針先から高周波が流れます。熱が生じるのは針先のまわりの真皮で、表皮が受ける熱は少なく抑えられます。熱で傷ついた組織が治る過程でコラーゲンの作り直しが進むことが、毛穴やハリへの働きかけの土台です。
パルスに区切った照射は、赤みや色素に関わる浅い血管の層をねらう使い方で、途切れずに流す照射は、より深い層に熱をためる使い方です。肝斑の小規模な試験では、この方式のRF単独で肌のきめと肝斑の補助治療として安全に使え、ポリヌクレオチドを足しても上乗せの効果はみられませんでした(Gulfan, 2022)。毛穴の開きに対しては、別の機種を含むマイクロニードルRF全般の後ろ向き研究が改善を報告しています(Ren, 2022)。
当院の案内では、回数と間隔はチップによって異なります。針の深さやパルスの長さは部位ごとの皮膚の厚みと悩みに合わせて調整し、毛穴の目立つ鼻まわりと赤みの出やすい頬で設定を分けることもあります。
目的と設定の決定
赤み・毛穴・ハリのうち何を優先するかを決め、チップと針の深さを選びます。
麻酔クリーム
照射する範囲に麻酔クリームを塗り、効いてから始めます。
部位ごとの照射
鼻まわり・頬・額などで深さとモードを変えながら、顔全体を順に照射します。
鎮静と帰宅後の注意
熱を落ち着かせたあと、洗顔や保湿、日焼け止めの注意点をお伝えします。
当院で受けられる、針やレーザーを使う肌治療の比較
| 比較の視点 | シルファームX | ポテンツァ | MIIN(赤み・色素) |
|---|---|---|---|
| しくみ | 針先から高周波の熱 | 針先から高周波の熱(チップ交換式) | レーザー光を表面から照射 |
| 主な目的 | 赤み・色素・毛穴 | 毛穴・ハリ・ニキビ | 赤みや色素のトーン |
| 針の使用 | あり | あり | なし |
| 回数の目安 | 3〜5回・4〜6週ごと | 3〜5回・4〜6週ごと | 10回以上・4週ごと |
| 料金(税抜) | ₩330,000〜+VAT | ポテンツァのページに掲載 | 料金表に掲載 |
しくみと目的の違いを並べた表で、優劣を示すものではありません。
回数ごとの経過
| 回数 | 内容 |
|---|---|
| 1回目 | 主な悩みに合わせた設定で照射し、赤みや小さなかさぶたの出方を見ます。 |
| 2〜3回目 | 4〜6週あけ、前回の反応をもとに深さとパルスを調整します。 |
| 4〜5回目 | 目的と肌の状態に応じて、5回目まで続けるかを決めます。 |
施術データ
シルファームXの施術データ
| 麻酔 | 麻酔クリーム |
|---|---|
| ダウンタイム | 赤み・熱感3日以上、細かなかさぶた7日以上も |
| 推奨回数 | おおむね3〜5回、4〜6週間隔(チップで異なる) |
| 効果の持続 | 治療の目的と肌の状態で差がある |
| 帰国可能日 | 施術当日の帰国が可能 |
料金
シルファームXの料金(税抜)
シルファームXの料金は、1回ずつ受ける場合と、5回分をまとめた5回パッケージの2つです。5回パッケージの金額は5回分の総額で、3〜5回の通院を前提にした計画と合わせて選べます。表示はどちらも税抜で、精算の段階で付加価値税(VAT)10%が加算されます。1回の場合は₩330,000(税抜)です。ほかの施術を同じ日に加えるときは項目ごとに料金が並び、お見積りは韓国ウォン建てで作成されます。
回復
シルファームX後の赤みとかさぶたの経過
赤みと熱感、細かな針の跡が出ます。当日の帰国便にも乗れます。
赤みと熱感は3日以上続く場合があります。保湿と日焼け止めを欠かさずに過ごしてください。
細かなかさぶたが7日以上残ることもあります。無理にはがさず、自然に取れるのを待ちます。
次の回を受ける場合の間隔の目安です。前回の反応を見て設定を決め直します。
リスク
シルファームXのリスクと根拠の限界
針と熱を使う施術のため、次のような反応が起こりえます。
- 赤みと熱感が3日以上続きます。
- 細かなかさぶたや針の跡が、7日以上目に見えることがあります。
- 一時的な腫れやむくみが出る方もいます。
- 炎症後色素沈着で、肌が一時的に茶色っぽく見える場合があります。
- 針穴からの細菌感染や、ニキビの一時的な増加が起こりえます。
- 設定や肌の状態によっては、やけどのような熱による傷が生じるおそれがあります。
赤ら顔へのエネルギー機器を比べたネットワークメタ解析では、マイクロニードルRFが満足度と赤みで良い結果を示した一方、どの研究も機種が異なり、シルファームX単独の比較ではありません。変化の出方は肌によって異なり、色素の悩みは時間がたつと再び出てくることもあります。熱感が強まる、膿が出る、色が濃くなるといった変化があれば、LINEでクリニックへ写真を送ってください。
研究
このページの根拠となる研究
- Therapeutic Effects of New Pulsed-Type Microneedling Radiofrequency for Refractory Facial Pigmentary DisordersDermatologic Surgery · 2022 · Park B et al. · doi:10.1097/dss.0000000000003367
パルス型のマイクロニードルRFが、治りにくい顔の色素の悩みに対する治療の選択肢になりうるとした研究です。規模は小さく、根拠の水準は限られます。
- Efficacy and Safety of Using Noninsulated Microneedle Radiofrequency Alone Versus in Combination with Polynucleotides for the Treatment of Melasma: A Pilot StudyDermatology and Therapy · 2022 · Gulfan M et al. · doi:10.1007/s13555-022-00728-8
肝斑のパイロット試験で、非絶縁マイクロニードルRFにポリヌクレオチドを加えてもRF単独より優れず、RF自体は補助治療として安全に使えたと報告しています。
- Fractional microneedle radiofrequency treatment for enlarged facial pores: A real‐world retrospective observational study on 75 patientsJournal of Cosmetic Dermatology · 2022 · Ren K et al. · doi:10.1111/jocd.15339
75人の後ろ向き観察研究で、マイクロニードルRFが毛穴の開きに安全で有効だったとしています。機種を限らない研究のため、原理の背景として扱います。
- Fractional Microneedling Radiofrequency Treatment for Acne-related Post-inflammatory ErythemaActa Dermato Venereologica · 2016 · Min S et al. · doi:10.2340/00015555-2164
ニキビのあとの赤み25人で、マイクロニードルRFにより赤みが改善し、組織の血管や炎症の指標も減ったとする研究です。シルファームXと同じ機種とは限りません。
- Laser and energy‐based devices for treating rosacea ‐ a systematic review and network meta‐analysisJDDG: Journal der Deutschen Dermatologischen Gesellschaft · 2025 · Nguyen L et al. · doi:10.1111/ddg.15961
赤ら顔へのレーザー・エネルギー機器を比べたネットワークメタ解析で、マイクロニードルRFは満足度と赤みで良い結果でした。機種は研究ごとに異なります。
よくある質問
シルファームXについてのよくある質問
シルファームXのダウンタイムは何日くらいですか?
当院の案内では、赤みと熱感が3日以上、細かなかさぶたが7日以上続くことがあります。照射の深さや範囲、肌の反応で長さは前後するため、人と会う予定は1週間ほどあとに入れておくと落ち着いて過ごせます。
シルファームXを受けた当日の便で帰国しても大丈夫ですか?
はい。施術当日の帰国が可能です。機内は空気が乾燥しやすいので、保湿剤と日焼け止めを手荷物に入れておくと、赤みが残る肌でも手入れを続けられます。
シルファームXは何回、どのくらいの間隔で受けますか?
おおむね3〜5回を、4〜6週の間隔で受けます。間隔はチップによって異なり、赤み・毛穴・ハリのどれを目的にするかと前回の反応を見て、回数をこの範囲で決めます。
照射中の痛みはどのくらいですか?
施術前に麻酔クリームを塗ります。針が入るときのチクッとした刺激や、熱がこもる感覚が出ることがあり、受け止め方には個人差があります。
肝斑にもシルファームXは使えますか?
肝斑の補助的な治療として安全に使えたとする小規模な試験があります。ただし研究の数は少なく、肝斑は日差しや肌への刺激で再び濃くなることもあるため、日焼け止めなど日常の対策も続けていただきます。
ポテンツァとシルファームXは、どう違いますか?
どちらも針先から高周波の熱を届ける機器で、ポテンツァはチップを替えて毛穴・ハリ・ニキビに使い分け、シルファームXは短いパルスの照射で赤みや色素の悩みにも用いられます。料金と回数の目安はそれぞれのページに掲載しています。
治療を終えたあと、状態はどのくらい保てますか?
決まった期間はありません。当院の案内では、持続は治療の目的と肌の状態によって差があります。赤みや色素は紫外線や生活の変化で戻ることがあるため、終えたあとも日焼け止めと保湿を続けることをおすすめします。
シルファームXを行うクリニックの院長は、どの分野の医師ですか?
ソン·ジョングン院長は韓国の形成外科専門医です。形成外科は皮膚のけがや傷跡の治り方を扱う診療科で、カトリック大学ソウル聖母病院で研修を受けています。
日本語が分かるスタッフはいますか?
はい。日本語の通訳スタッフが常駐しています。渡韓前の質問や肌の写真もLINEで日本語で送っていただけ、できるだけ早くご連絡いたします。
5回パッケージは税込でいくらになりますか?
5回パッケージは税抜₩1,200,000で、付加価値税(VAT)10%を加えると₩1,320,000になります。お支払いは韓国ウォン建てです。


